財務会計とは、株主、債権者、投資家等の企業外部の利害関係者に対しする会計情報の提供を目的として営まれる会計。財務会計は、企業外部の利害関係者に対して会計情報を開示することによりこれら利害関係者相互間の利害を調整することを目的としています。

・保守主義の原則:企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない。

・明瞭性の原則:企業会計は、財務諸表によって、利害関係者に対し必要な会計事実を明瞭に表示し、企業の状況に関する判断を謝らせないようにする。

・正規の簿記の原則:企業会計は、全ての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない。

・真実性の原則:企業会計は、企業の財務状態および経営成績に関して、真実な報告を提供するものでばければならない。

・資本利益区分の原則:資本取引と損益取引との明瞭に区分し、特に資本剰余金と利益剰余金をとを混同してはならない。

・継続性の原則:企業会計は、その処理の原則および手続きを毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない。

・単一性の原則:株主総会提出のため、信用目的のため、租税目的のため等種々の目的のために異なる形式の財務諸表を作成する必要がある場合、それらの内容は、信頼しうる会計記録に基づいて作成されたものであって、政策の考慮のために事実の真実な表示をゆがめてはならない。

これらは、あくまでも原則であって罰則などはありません。

財務会計は、上記7つの原則に従った会計業務です。外部の利害関係者へ企業の財務状況、売上、負債や純利益などを提示し公正公平な取引を目指し、貸借対照表B/S・損益計算書P/Lを作成することで、様々な情報を開示します。

 

管理会計とは

財務会計に対して管理会計とは、経営者や部門管理者といった企業内部の利害関係者に対して経営管理に役立つ会計情報を提供するために営まれる会計です。